シングル水風呂の魅力と注意点を解説!安全に入るポイントも紹介
サウナブームが続く中、「シングル水風呂」に注目するサウナーも増えてきています。
シングル水風呂とは、10℃未満の超低温水風呂を指し、一般的な16〜18℃の水風呂とはまったく別物といえるほど強烈な刺激があります。
短時間で一気に覚醒し外気浴で深いととのいを得られるのが魅力ですが、その反面、リスクも高く正しい知識と入り方が欠かせません。
この記事では、シングル水風呂の特徴・効果・注意点・正しい入り方をわかりやすく解説します。
シングル水風呂に挑戦したい方や水風呂の設置を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。
なぜ「16〜18℃」が水風呂のベスト温度なのか
多くのサウナ施設で採用されている水風呂の温度は、16〜18℃です。
この温度帯は冷たすぎず、体をしっかり引き締められるため、初心者でも安心して入れるバランスのよい温度とされています。
サウナでしっかり体を温めたあとに16〜18℃の水に入ると、心地よい冷感を得ながら血行が促進され、自律神経の切り替えもスムーズに行われます。
シングル水風呂とは

シングル水風呂とは、水温が10℃未満の水風呂のことで、「グルシン」と呼ばれることもあります。
水から上がった直後に感じる爽快感は、10℃以上の水風呂とは比べものにならないほど強烈です。
血管が一気に収縮・開放することでととのいが深まりやすく、上級者のサウナーから高い支持を集めています。
シングル水風呂がもたらす効果
シングル水風呂は、一般的な水風呂とは桁違いの刺激があり、その冷たさが体に多くの変化をもたらします。
入った瞬間の強烈な覚醒感や深いととのいだけでなく、集中力の向上や疲労回復、自律神経の調整など幅広い効果を期待できるのが特徴です。
ここでは、シングル水風呂で期待できる効果をわかりやすく紹介します。
爽快感を感じられる
10℃未満の水に触れると、「冷たい」を通り越して「痛い」と感じるほど鋭い刺激があります。
この刺激を受けた体は一気に交感神経が活発になり、瞬時に覚醒したような感覚を味わえます。
その後の外気浴では、「普段よりととのいが深い」と感じる方が多く、短い時間でも強烈な爽快感を得られるのが特徴です。
ととのいが深まりやすい
シングル水風呂に入ると、血管がキュッと収縮し、交感神経が急激に切り替わります。
サウナで上がった体温との落差が大きいため、外気浴に移行した際の開放感が強まり、深いととのいにつながります。
集中力とパフォーマンスが上がる
強烈な冷刺激は脳を一瞬で覚醒状態へ導くため、仕事前や疲れて集中しにくいときに取り入れるとその後の作業に集中しやすくなり、パフォーマンスの向上も期待できます。
シングル水風呂は、短時間で頭のスイッチを入れたい場面に向いています。
血行が促進され、疲労回復をサポート
シングル水風呂で血管が急激に収縮し、外気浴や温浴で再び拡張されることで、血流の巡りがよくなります。
その結果、体の余分なものが流れて筋肉の張りがほぐれやすくなるので、疲労の回復が期待できます。
自律神経が整いやすくなる
シングル水風呂では強い刺激により交感神経が一気に優位になり、外気浴で副交感神経が働くため、リラックス状態へスムーズに移行しやすくなります。
この切り替えによって、睡眠の質向上やストレスへの耐性が高まるといった効果が期待でき、心身の調子を整えてくれます。
シングル水風呂のリスクと注意点
シングル水風呂は刺激が非常に強いため、いきなり入ると体に大きな負担がかかります。
まずはかけ水で体を慣らし、心臓から遠い足からゆっくり浸かることが大切です。
体温と水温の差が大きいほどヒートショックの危険性が高まるため、無理のないペースで入りましょう。
また、高血圧や心疾患のある方は心臓や血管への影響が大きく危険なため、シングル水風呂は控えるべきです。
高齢者や妊娠中の方もリスクが高いため、利用は避けましょう。
シングル水風呂の正しい入り方
シングル水風呂は通常の水風呂とはまったく別の刺激があり、正しい手順で入ることでその効果を十分に引き出せます。
入り方を誤ると体に強い負担がかかるため、安全なステップを知っておくことが重要です。
ここでは、シングル水風呂を初めて体験する方でも安心して楽しめるよう、正しい入り方を解説します。
1.体を温める
体の内部までしっかり温まっていない状態でシングル水風呂に入ると、冷たさが強烈に感じられ、体に負担がかかります。まずは、十分に体を温めましょう。
2.汗を流してから入る
かけ水はマナーであると同時に、温度差のショックをやわらげる大切なステップです。一気にかけるのではなく、足元から少しずつかけていきます。
3.ゆっくり入る
勢いよく入ると冷たさの刺激が強すぎて危険です。呼吸を整えながら、足→腰→肩の順にゆっくり浸かっていきましょう。
4.滞在時間は20秒〜1分を目安に
長く入ればよいわけではありません。慣れていない方は20〜30秒程度から始め、体調を見ながら調整します。無理をすると逆に負担になるため、注意しましょう。
5.外気浴でととのいを味わう
水風呂から出たあとは、外気浴で体を落ち着かせる時間が重要です。
血管が開きリラックス状態に切り替わるため、ここでととのいを感じやすくなります。水分補給も忘れずに行いましょう。
水風呂が苦手な方におすすめの入り方

水風呂が苦手な方でも、入り方の工夫次第で冷たさの負担を軽減し、快適に楽しむことが可能です。
いきなり冷たい水に挑戦するのではなく、体にやさしい温度から始めたり、入る前の準備を丁寧に行ったりすることで水風呂のハードルは大きく下がります。
ここでは、水風呂が冷たくて入れないと感じている方に向けて、取り入れやすいおすすめの入り方を紹介します。
無理のない温度からスタートする
水風呂に抵抗がある場合は、まず16〜18℃ほどの温度から入るのがおすすめです。
15℃を下回ると冷たさを強く感じやすいため、最初は無理のない温度に挑戦すると負担が少なくなります。この段階を踏むことで、水風呂への苦手意識が少しずつやわらぎます。
ぬるめのシャワーで体を慣らす
水風呂に入る前のかけ水は大切なステップですが、冷たさが苦手な場合はいきなり冷水を使う必要はありません。
まずはぬるめのシャワーで体を慣らし、少しずつ温度を下げていきましょう。そうすることで、ヒートショックのリスクも軽減できます。
息を止めずに吐きながら入る
息を止めて水風呂に入ると心臓に強い負担がかかるため、ゆっくり息を吐きながら浸かることが大切です。
息を吐くと横隔膜が上がり、お腹から押し出される血液の量が減るため、その分だけ心臓への負担もやわらぎます。
まとめ
シングル水風呂は、強い冷刺激によって爽快感や深いととのいを得られる魅力的な水風呂です。
ただし、通常の水風呂に比べて負荷が大きいため、正しい入り方を理解することが大切です。
体を温めてから入る・かけ水で温度差をやわらげる・呼吸を整えて浸かるなど、基本のステップを守れば快適に楽しめます。
水風呂が苦手な方も、温度を調整しながら段階的に慣れることで、心地よさを感じやすくなります。
また、水風呂は設備や温度管理によって体感が大きく変わるため、適切な設計とメンテナンスが欠かせません。
アクア丸善では、水風呂の設計から施工、メンテナンスまで一貫して対応しています。
空間の雰囲気やインテリアに合わせた設計が可能なため、デザインに悩んでいる場合でも安心してご相談いただけます。
水風呂の導入を検討している方や設備のリニューアルを考えている方は、お気軽にお問い合わせください。
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