陸上養殖へ新規参入する前に知るべき重要ポイントを詳しく解説!
陸上養殖への注目が高まる中で、「これから参入したい」「事業として成り立つのか知りたい」という方が増えています。
しかし、いざ始めようとすると魚種の選定・必要な設備・販売戦略・立地条件など検討すべき要素が多く、何から進めればよいのかわからないというケースも少なくありません。
この記事では、陸上養殖の新規参入で失敗しないために、事前に押さえておくべき重要ポイントをわかりやすく解説します。
陸上養殖の参入を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。
陸上養殖で長く収益化するためには

陸上養殖で安定した利益を生み出すためには、まず扱う魚種の選定が非常に重要です。
販売価格の高い魚や市場で需要が伸びている魚を選べば、一匹あたりの収益を高められます。
たとえば、マグロ・トラフグ・ウナギなどは市場価値が高く、継続的に生産できれば大きな収益源となる見込みです。
さらに、地域独自のブランドとして売り出したり、飲食店・旅館などと協力して販路を確保したりすることで販売単価の上乗せや安定した取引につながります。
魚種選びと販売戦略をしっかり組み立てることで、陸上養殖は長期的に収益を高められるビジネスになります。
養殖施設の種類・選び方
陸上養殖を始めるうえで、どのような飼育方式を選ぶかは事業の成功を左右する重要なポイントです。
設備の内容や水の管理方法によって、必要なコストや運用のしやすさ、安定した生産ができるかどうかが変わります。
ここでは、陸上養殖で代表的な「かけ流し式」「閉鎖循環式」「半閉鎖循環式」の3つの方式について、それぞれの特徴をわかりやすく解説します。
かけ流し式
かけ流し式は、海や川などの自然の水を取り込み、使った水をそのまま外へ流す養殖方法です。
外部環境の影響を受けやすいため、水質管理が難しいという面があります。
しかし、必要な設備が比較的少なく、導入コストを抑えられるので手軽に始められる方式として利用されています。
閉鎖循環式
閉鎖循環式は、濾過装置や殺菌装置で浄化した水を再利用し続ける方式です。
天候や海の状態に左右されにくく、一定の水質を保ちやすいのが特徴です。水温や酸素量などを細かく調整でき、より安定した飼育環境をつくれます。
ただし、必要な設備が多いため、導入や運用にはどうしても高いコストがかかります。
半閉鎖循環式
半閉鎖循環式は、かけ流し式と閉鎖循環式のよいところを組み合わせた方式です。
完全な循環ではありませんが水の一部を浄化しながら使うため、安定した水質を保ちやすく、排水量を減らせます。
設備導入や維持に一定のコストはかかりますが、環境負荷を抑えながら養殖できる点が特徴です。
新規参入前に知っておくべき注意点

陸上養殖は安定した生産ができる魅力的なビジネスですが、実際に参入するためにはいくつか注意点があります。
特に、養殖環境での病気対策や、安定した販売先の確保は新規参入者がつまずきやすい部分です。
事前にリスクを理解し、適切な設備導入や販路づくりを進めることで、事業を長く続けやすくなります。
ここでは、陸上養殖を始める前に知っておくべき注意点を紹介します。
病気が蔓延する可能性がある
陸上養殖は管理された環境で安定した生産ができる一方、ひとつの水槽で多くの魚や貝を育てるため、病気が発生すると一気に広がってしまうリスクがあります。
海水や河川水に含まれる菌が入り込んだり、水温が適切でなかったりすると病気が生じやすく、最悪の場合は全滅につながることもあります。
そのため、浄化設備や濾過・殺菌装置を導入し、衛生管理を徹底することが欠かせません。
売り先が見つからないケースがある
陸上養殖を新規参入する場合は、販売面でも注意が必要です。
水産業は既存の取引ルートが強く、仕入れ先を固定しているケースも多いため、新規参入者が販路を確保しにくい場合があります。
さらに、ネット販売に挑戦しても競合が多く、商品が埋もれてしまうと売上が安定しません。
陸上養殖で継続的に成果を出すには、水産業の商習慣や流通構造を理解し、先輩事業者や水産関係者のもとで知識を得ながら販路づくりを進めることが大切です。
陸上養殖を成功させるためのポイント

陸上養殖を始める前には、販売先・立地・育てる魚種・飼育体制などをしっかり検討することが大切です。事前準備を整えることで、安定した運営につながります。
ここでは、そのために押さえておきたい4つのポイントを紹介します。
どこに、誰に売るのか「販売戦略」を固める
どれだけ品質の高い魚を育てたとしても、販売先が確保できていなければ収益にはつながりません。
最初に考えるべきなのは、ターゲット市場の選定です。
国内向けに販売するのか、海外輸出を狙うのか、ECサイトで一般消費者に届けるのかによって必要な設備や加工方法は大きく変わります。
また、飲食店・小売店・百貨店などの店舗への販売ルートを確保できるかどうかも重要な判断材料になります。
最近では、養殖から加工・販売までを自社で行う6次産業化に取り組む生産者も増えており、差別化戦略として有効です。
養殖を行う「立地・設備条件」を見極める
陸上養殖は場所の制約を受けにくいといっても、どこでもできるわけではありません。
ビジネスとして成立させるためには、適切な用地選びと設備環境の整備が必要になります。
まず、水槽・濾過設備・加工スペースなどを設置できる場所を確保することが大切です。
また、あまりにも人里離れた場所では輸送コストがかさんでしまい、利益を圧迫する原因になります。
さらに、閉鎖循環式であっても定期的な水換えは必要なため、安定して水を得られる場所を選びましょう。
一方、排水は地域の基準に従う必要があり、住宅地へ大量の海水を流すことはできません。地域によっては排水量を制限しているケースもあるため、事前の確認が必須です。
生産性と市場価値を両立する魚種を選ぶ
どの魚を育てるかは、収益性に直結する重要なポイントです。
成長が早く餌の効率がよい魚種であれば、生産コストを抑えながら出荷までの期間も短縮できます。
また、高価格で取引されている魚や需要が高まっている魚など、市場のニーズを把握しながら選ぶ必要があります。
さらに、安定して稚魚を仕入れられるかどうかも大事な要素です。稚魚の供給ルートが確立していない魚や、特定外来生物に該当する魚はトラブルの原因となるため、避けましょう。
飼育方法・規模・体制を決め、運営の土台をつくる
魚種が決まったら、次は飼育体制の構築です。
どれだけの規模で行うのか、どの設備を採用するのか、といった点は事業計画そのものに大きく関わります。
小規模ならリスクは抑えられますが、生産量が限られるため利益に結びつきにくくなります。
また、経験者の確保も成否を分けるポイントです。飼育経験ゼロで始めるのは非常に難しく、トラブルが起きれば損失が膨らむ可能性があります。
実績のある事業者のもとで学んだり、専門家に相談しながら計画を立てたりすることで、リスクを減らすことができます。
まとめ
陸上養殖は、環境変動に左右されにくく、品質の高い魚介類を安定して生産できる魅力的なビジネスです。
その一方で、魚種の選定や設備・用地の確保、衛生管理など成功のためには入念な準備と正しい知識が欠かせません。
特に新規参入者にとっては、水産業ならではの商習慣や流通の仕組みを理解しながら、計画的に事業を進めることが重要になります。
アクア丸善では、陸上養殖設備の設計・製造・設置まで自社で行っています。耐久性・透明度・耐水性に優れたアクリルやFRPを使用しているため、長期間安定して使用可能です。
設置後のメンテナンスや修理にも対応していますので、陸上養殖を本格的に始めたい方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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